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プラチナ・ビーズ

プラチナ・ビーズ
五條 瑛
プラチナ・ビーズ
定価: ¥ 1,100
販売価格: ¥ 1,100
人気ランキング: 97759位
おすすめ度:
発売日: 2001-07
発売元: 集英社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送

フィクションだけど、ノンフィクション的
作家自身が防衛庁ご出身ということもあり、フィクションとはいえ、ノンフィクションのような気がして夢中になった。これを読んでから、この作家が出している本は必ず読んでいるが、裏切られることはない。作品には作家のその時その時の思いが集約され、登場人物たちは常に憑かれたように情熱的で、悲哀に満ちている。プラチナビーズが何を示しているのかを知ったときには、やはりアジアの一員である日本人であることに対して、じっと考えてしまった。

最高のエンタテイメントの中にこそ、考えさせられるものがある。
ジャンル分けすると「スパイ小説」になるんでしょうか。
スパイ小説・・・国家間の複雑な政治的問題が軸となり、およそ人間味のないスーパーマンのような主人公が活躍し(007くらいになると爽快ですが)、最後は予想通りめでたしめでたしで終了する・・・私はあまり好きになれない分野です。

でも!!この小説はスパイ小説でありながら、その定石をまったく踏襲していません。

軸となる北朝鮮の背景は判りやすく簡明に描かれ、登場人物たちは個性的で人間味にあふれ(一人、敵方の謎の人物は眉目秀麗な少女漫画的キャラだけど、それもポジションに合ってて嫌味がない)、ストーリーもどこに向かいどう転がるのか、ページを繰る手を止められません。

特にこの手の国際事情を織り込んだ小説は、やたら日本人の意識改革を叫んでいたり、啓蒙しようとする文章が多くてうんざりするのですが、「北朝鮮の飢餓と日本の飽食」を描きながら、そういった押し付けがまさが全くありません。

するりと物語の中にそういったものを紛れ込ませ、読者に自ら考えさせる、「エンタテイメントの中にある訓え」となっていると思います。
読了後、「プラチナ・ビーズ」というタイトルの意味を、かみ締めずにはいられないはずです。
「あーおもしろかった!」と読み捨てるだけで終わらない物語です。小説として一級品ではないでしょうか。


厚みで手が痺れた
北朝鮮、アナリスト、経済、などの単語が出るせいで難しげな本なのか
と思っていましたが、少年漫画を読むのと同じおもしろさを感じまし
た。はじめの方は謎が多い上に、およそ関係のなさそうな事柄の描写が
多いような気がしてやや退屈でしたが、これらの伏線が活きてくる中盤
以降は目が離せなくなりました。プラチナビーズという名前がとてもい
い言葉だと思います。
次巻の「スリーアゲーツ」も続けて読みました。「パーフェクトクォー
ツ」「ソウルキャッツアイ」が発売されるのを心待ちにしています。

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